【必見】マンションの消防点検は不在だとどうなる?居住者の方向けに消防設備士が本音で解説します!

消防設備

消防設備を中心に情報発信をしているJumoです!

先日友人から「明日うちのマンションで消防点検が入っているんだけど、急遽外せない予定ができてしまってこのままだと点検が実施できないんだ、これって消防法違反なのかな?」と尋ねられたので、もしかしたら他にも悩んでいる方いるかもしれないとおもったので、こちらについて皆さんにも解説していきたいと思います!

以下に当てはまる方を想定した記事です

  • マンションに居住していて、定期的に消防設備点検がある方
  • 消防点検を控えているがどうしても立ち会う事ができず不安な方
  • 消防設備点検にここ最近立ち会えていない方

結論:消防設備点検は居住者の義務ではない

こちらの見出しで結論はお伝えしましたが、実は消防設備点検は居住者の義務ではない為、もし仮に点検を実施しなかったとしても法令違反になることはございません。その為、たった一回の急用等で点検を実施できなかったことで何か言われることはまずないと考えていただいて大丈夫です。企業のブログではあまり声を大にして言えないことではありますが、日頃点検していると明らかに居留守を使っている家も実際にあります。つまり「マンション居住者の方が点検に応じられなくても良いか」という問いに対しては「はい、極端に毎回でなければ特に問題ないです」という答えになります。
とは言え私も消防設備士ですので、点検しないことをおすすめすることはできません。以下では点検しないことにより想定しうるデメリットを紹介していきます。

点検をしないデメリット

①有事の際に作動しなかった場合

もし点検を怠っている期間に感知器が不具合を起こし、発報しなくなってしまった時に火災が起きてしまったら、火災の発見が遅れる可能性が非常に高いです。初期消火で間に合わず他の部屋にまで延焼してしまった場合には損害賠償の責任を問われる可能性があります。火災保険に入ってるから大丈夫と思うかもしれませんが、保険がどこまでを保証してくれるのかは入ってる保険によって異なりますので、最悪の場合ではご自身では払いきれない賠償金を請求される可能性もあります。そのため可能な限り定期的な点検を受けて自動火災報知設備の作動を確認しておくことをおすすめします。

②マンションの管理規約に違反する可能性

国土交通省が定めている『マンション標準管理規約』では、管理者は管理上必要な際、調査のための部屋への立ち入りが可能であり、これは拒否する権利がないというルールが存在します。法的な罰則はありませんが、あまりにも毎回点検を無視してしまうと管理規約への違反で管理者より指摘を受ける可能性があります。私が点検しているマンションの中には管理組合が厳しく入居者の点検実施状況をチェックしているところもあり、どうしてもその日に受けられないなら実費で点検を受けるように指導するような場合もあります。皆さんの住んでいるマンションによって管理は変わってきますが、これも私が点検を推奨する一つの理由です。

③何と言ってもあなたや家族の安全を確保するもの

3点目になりますが、一番重要なポイントです。消防設備は有事の際にのみ価値を発揮するもののため、日常生活で関わることはとても少なく、必要性を感じることが人によっては少ないかもしれません。しかしその万が一の時に動かなくては、時に多くの命を奪う災害となってしまいます。早期の通報が必須となる消火活動においてとても重要であるのが消防設備が問題なく作動することであるため、ご自身やご家族のためにも私は点検をなるべく推奨しています!

消防設備点検は時間帯を指定できるケースが多い

点検をする義務は居住者にはないけど点検した方がいいという話をここまで進めてきましたが、そうは言っても忙しい方ってとても多いと思います。消防点検の日にずっと家にいて待っているのは難しいという方に朗報です!消防設備点検のお知らせを詳しく読んでみて欲しいのですが、多くの場合でその業者さんに連絡をすれば時間帯を指定することができます。私の勤める会社でも「朝1」「午後1」「15時以降」「なるべく遅く」など様々な要望を居住者さんから頂いて一部屋でも多く点検できるように対応しています。もちろん「14時ちょうど」のようなピンポイントすぎる指定は他の部屋の点検もあるので難しいですが、ある程度来る時間を指定すれば皆さんの負担も軽くなるはずです。

まとめ:どうしても無理な時は仕方ない!

また、部屋の大きさによってことなりますが点検は多くの場合10分から15分程度で終わるケースが多いです。時間調整ができることや作業時間を踏まえて、お忙しい中ではありますが、実施可能なのか一度検討してみていただければと思います。それでも今回はちょっと難しいなというときはもう仕方ないです!こちらあまり知られていないですが、不在のケースでも業者さんへ事前にキャンセルの旨を伝えておくと当日はお部屋を飛ばして点検してくれますので、一報入れてみるのも良いかもしれません。弊社でもこちらからキャンセルを勧めることはないですが、向こうからお願いされた際には飛ばして点検しています。

私は法人のサイトでもブログを執筆していますが、そちらでは「不在でも仕方ない!」とは正直言いにくいです。個人でブログを記載するメリットとしてはやはり本音ベースでの記事を書けることだなと改めて思いました!今後も本音ベースで消防設備について記事を書いていきますので引き続きJumo blogをよろしくお願いします!

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